マヤの遺跡やコーヒーの産地として有名なグアテマラ。年中通して温暖な気候で「常春の国」ともいわれ、緑豊かな肥沃な土地ではトウモロコシをはじめとした多くの作物が収穫されて、あちこちで先住民の市が開かれています。
グアテマラの人口の約6割は先住民族で、約3割は先住民族ラディノとスペイン人の混血。残り僅かな割合の人々は、スペイン人などのヨーロッパ系の子孫です。
グアテマラに暮らしているマヤ先住民たちは、村によって言語が異なり、その数は21にも及ぶといわれています。マヤ先住民族の人々は、近年まで独自の民族衣装で生活をしてきました。
グアテマラの歴史に関しては、マヤ先住民族の女性、リゴルタ・メンチュウが民族の惨禍を、体験談をもとに出版して話題となりました。この書籍は世界中に知られざるグアテマラの歴史を伝えることとなり、リゴルタ・メンチュウは1992年にノーベル平和賞を受賞。その後内戦も終わり、マヤ先住民族たちの生活も少しずつ変わってきました。
現在はスペイン語学校も多く作られ、穏やかな気候でヨーロッパの街を感じさせるコロニアルな町にはスペイン語を学ぼうと世界中の人たちが長期滞在をするために訪れます。
アンティグアやアティトラン湖周辺は特に人気スポットで、オシャレなカフェやレストラン、コロニアルホテル、お土産屋さんも多くあります。
グアテマラの民族衣装を持つ村
地名が入っている村は、民族衣装を持つ村や、かつて持っていた村です(全て網羅されていないことをご了承ください)。グアテマラは村ごとに共同体意識があり、それぞれ異なる民族衣装が着用されてきましたが、多くの村では民族衣装を着なくなっています。
着られなくなった民族衣装はグアテマラのあちこちで古着として購入することも可能です。時には驚くほど質の良い民族衣装に出会えることもあります。かつて日本でも着られていた着物が現在は日常着ではなくなってしまったのと同じように、現在は新しいスタイルや洋服が好まれているようです。