ARTEORIでは、グアテマラのマヤ先住民たちが継承してきた織物の伝統技術を伝え、次の世代へ繋いていくことを目指しています。
知る | 織の技法・織の特徴を知る |
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伝える | 消えゆく織の伝統文化を伝える |
保存 | 民族衣装の維持・保管 |
マヤ先住民族たちは、自らの民族衣装を日常生活の一部として織り、代々伝えてきました。こうして継承してきた織は、伝統的な技術や感性が作り出すものです。鮮やかな配色、豊富なモチーフは時代とともに少しずつ変わってきても、どの時代のデザインもポップアート。個性的な魅力を放っています。
先住民の村では、村ごとで異なるスタイルの民族衣装のため、着ている衣装を見れば、どの村の出身者か分かるほどでした。伝統的な技術と文様を継承してきた民族衣装は、マヤの人たちが自らの出身地である村を誇りに掲げたアイデンティティの表現でもあり、長い歴史の中で培われてきた文化です。
しかし、近年のグローバル化、情報化社会の影響はマヤの人々の暮らしにも及んでいます。自らの村の民族衣装のみを身につけていた先住民たちが、他の村の民族衣装を身にまとう姿も珍しい光景ではなくなりました。さらには、村によりますが、洋服を着る若い世代が増えました。
民族衣装を家族のために手間暇かけて織る先住民は、今では少数派となり、収入を得るために織る仕事に変わりつつあります。売るために作られる織は、短時間で仕上げることが多く、簡略化された文様を入れただけのものに変わってきているのが現状です。
ARTEORIでは、活動を通して、マヤ先住民たちの織の変遷も一緒にご紹介していきます。